当館特設講座書道大学は、全国各地の多くの方々の熱望するところ、昭和53(1978)年に第1期生及び第2期生約200名を迎えて開講し、爾来平成24(2012)年現在で第50期生が学んでおります。
実技指導には書道科の大学教授、日展審査員及び同等クラスの書作家を、また、学術方面は、東京大学をはじめ、一流大学教授にして斯界のオーソリティを招聘し、その上、美術館ならではの名品鑑賞の場を完備しております。
本講座では、正しい学書とは古法帖・古筆を学ぶことにありという観点に立ち、漢字は楷書=孔子廟堂碑・雁塔聖教序、行書=蘭亭序、草書=懐素草書千字文、隷書=張遷碑さらには篆書にも触れ、篆刻の授業においては印を彫り、押印方法等も学びます。仮名は必ず学んでおきたい代表的な古筆=高野切第三種、高野切第一種、関戸本古今集、和漢朗詠集、寸松庵色紙とともに調和体の基本を学びます。また、漢字と仮名の創作授業も行います。以上の実技授業とともに中国及び日本書道史はもとより、書論、文字学、漢文学、日本文学などの各分野の第一人者による講義を受けることができます。
本講座を受講することで、学校や書道教室において正しい書道教育を行える資質を養うことができます。
受講生(研究員生)は関東一円はもとより、日本全国から、新幹線、飛行機、夜行バス、フェリー、また、泊り掛けで大きな荷物を持って来館し、一流の先生方の一挙手一投足を見逃すまい、また一言一句を 聞き漏らすまいと、月1回の授業に毎回真剣に臨んでいます。
〈期 間〉 | 毎年4月開講2カ年間 月1回(第2または第4日曜日:開講年度により何れかとなります。) 午前:講義 午後:実技 全18回及び日本書道美術館展鑑賞講座、家庭学習 |
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〈会 場〉 | 日本書道美術館講堂及び展示場 |
〈申込み〉 | お申し込みは開講1年前から開始します。1カ月前まで受け付けますが、定員に達した時点で募集を終了します。 |
〈案内書〉 | 詳しい案内書とお申込書を差し上げます。 お電話またはお葉書にてお申し込みください。 |
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協力 (株)教育書道出版協会