教授・師範認定について

日本教育書道連盟会員入会のお誘い

 日本教育書道連盟は、昭和26(1951)年に開催された「文部省教員免許法認定講習会」(東京家政大学・日本女子大学共催)の参加者を中心に結成され、“正しい書道教育のあり方”と“芸術書道の向上”を目指し、活動を展開して参りました。

主な事業
1.日本書道美術館の創設
2.全国書道検定試験の実施と教授・師範の認定
3.諸外国との文化交流
4.展覧会の開催と奨励・功労者表彰
5.会報誌その他の出版物の刊行
・入会資格
 小、中、高校、大学等における書道・書写担当教員、あるいは書塾長 他

特典
(1) 教育部審査員検定試験委員を委嘱します。
(2) 全国書道検定試験・小字検定試験を教室で実施することができます。
(3) ご社中の規模により「支局長」「支部長」に任命します。
(4) 『教育書道』誌偶数月号を拝呈します。
(5) 会員証の提示により、日本書道美術館の展覧会がご本人を含め3名まで無料でご見学いただけます。
(6) その他 入会案内書ご参照。
・入会資格
どなたでも入会することができます。

特典
(1) 『教育書道』誌偶数月号を拝呈します。
(2) 会員証の提示により、日本書道美術館の展覧会がご本人を含め3名まで無料でご見学いただけます。
(3) その他 入会案内書ご参照。
・入会資格
幼稚園、小学生、中学生並びにご指導される先生方がどなたでも入会することができます。

特典
(1) 『教育書道』誌偶数月号を拝呈します。
(2) 会員証の提示により、日本書道美術館の展覧会がご本人を含め3名まで無料でご見学いただけます。
(3) その他 入会案内書ご参照。

※入会の詳細はお電話またはお葉書にてお問い合わせください。

03-3965-2611(9:00~17:00 月・火曜日休館)
住所/東京都板橋区常盤台1-3-1(〒174-8688)

日本教育書道連盟の主な活動

1.日本教育書道連盟の結成

 日本教育書道連盟は、昭和26(1951)年に開催された「文部省教員免許法認定講習会」-戦後の空白を埋めるため、新たな教育理念のもとに書道教育を振興させ、将来にわたりその指導に当たり得る書道専任教員、教育指導者の養成と資格認定を目的-(東京家政大学・日本女子大学共催)の参加者を中心に結成され、日本芸術院会員尾上柴舟、同じく豊道春海両先生を顧問とし、小山天舟が理事長(現在日本書道美術館館長兼任)に就任しました。爾来“正しい書道教育のあり方”と“芸術書道の向上”を目指し、活動を展開して参りました。

2.日本書道美術館の創設

 昭和48(1973)年に開館した日本書道美術館は、日本初の書道を専門とする美術館です。
 日本教育書道連盟が美術館を創るまでの道程は大変険しいものでした。「書」芸術の地位向上のために「美術館」を創ることが肝要であると唱えた尾上柴舟、豊道春海両氏の遺志を継いで、小山天舟理事長は「書道振興と社会教育の一助に資するために先人の悲願を実現しよう」と書道美術館建設運動を展開。連盟結成20周年の完成を目指し、昭和46(1971)年建設委員会(委員長:田中塊堂)を発足。協賛費の募金を会員各位にお願いし、全国の会員からご協力をいただきました。あくまで会員共有との趣旨から企業の寄付は仰ぎませんでした。また、ゆかりのある書壇の先生方には、小品をお寄せいただき、その売り上げを全額ご寄付、というかたちで協力を仰ぎ、資金を調達しました。
 昭和47(1972)年5月16日開催の同委員会(星島二郎、愛知揆一、安井謙、井口貞夫、田中塊堂、小山天舟、山下雅雲、小山昇子他)で正式名称と建物の概要が決定されました。そして遂に昭和48年11月4日開館に至りました。
 日本教育書道連盟役員・会員の総力を結集して建設した日本書道美術館は、館長、副館長を中心に、全理事の団結により一糸乱れぬ健全な運営のもと、偏ることのない各種の価値ある展観を行い、教育書道乃至芸術書道に携わる者の研修機関として「特設講座・書道大学」を開講。会員各位及び広く一般の方々に生涯学習の場と機会を提供しており、社会的にも評価をいただいておりますが、さらに大切に思い、実践していかなければならないことは、
 ①書道をして、世界の文化・芸術の中における位置付け。
 ②社会教育の中において、実効をあげること。
 ③教育書道乃至芸術書道に携わる者の研修機関の確立、等があります。
日本教育書道連盟は結成当初の目的をぶれることなく、焦らず臆せず、地道な活動を続けて参りたいと念願しております。

3.全国書道検定試験の実施と教授・師範の認定

 経済学博士高瀬荘太郎元文部大臣ご指導のもと、昭和26(1951)年、「全国民の書写能力の向上と書道教育の振興を図る」目的で、全国統一の書道検定試験を実施し、書道の社会的位置付けを確立。書道教育を大きく前進させる上に大きな役割を果たしてきました。今日では“斯界最高権威の検定”として社会的にも確固とした信頼を築いています。併せて無試験で「教授」「師範」の資格取得への門戸を開き、それは、受験者にとり大きな目標となっています。

4.諸外国との文化交流

 昭和29(1954)年には当時の中華民国(台湾)との「日中親善教育書道展」(於東京都美術館)「日中名流書道展」(於日本芸術院会館)を東京で開催したことを皮切りに、昭和32(1957)年に第1次中華民国訪問団を派遣(以後20次)、本格的な相互交流が始まりました。また、同年「第1回世界の美しい文字展」を開催し、世界各国の固有の文字の美しい表現を一堂に紹介。以後4回開催し、参加国は23カ国にまでのぼりました。
 さらに、昭和42(1967)年にはヨーロッパ14カ国とアメリカ合衆国に代表団を派遣し、展覧会やデモンストレーション及び講演会を開催。以後、数次にわたり中南米各国も含め歴訪、日本の書道の海外宣揚に大いに貢献しました。現在は、財団法人日本書道美術館と協力し、ブルガリア共和国への代表団の派遣と展覧会や館蔵品展並びに代表者展をイタリアで開催するなど文化交流事業を継続しております。

5.展覧会の開催と奨励・功労者表彰

 昭和26年に「第1回全国教育書道展」を開催。第3回展では文部省の後援を得、小中学生並びに高校生の優秀者に文部大臣奨励賞をはじめ各賞を授与し、児童生徒の奨励に努めてまいりました。現在は、年間優秀賞の授賞に形を変え継続しております。また、「日本教育書道連盟審査会員選抜展」や「教育功労者表彰」など、節目ごとに開催、授章を行っております。

6.会報誌その他の出版物の刊行

 月刊誌『教育書道』は昭和46(1971)年創刊。第3種郵便物認可。一貫して競書誌ではなく教養誌として、鑑賞、読み応えのある編集を心掛けております。広告を一切排除し、美しく品位ある誌面を今後も作ってまいります。また、『書道教育講座』『古典に学ぶ』『仮名書道入門』『ペン字自習帳』など入門から上級者までが順を追って学ぶことに適したテキストを出版しております。

7.書道振興に関する請願

 昭和40(1965)年には第48回国会に対し、書道振興に関する請願書「義務教育における習字教育の振興に関する請願」を以後3回にわたり行い、国内の書道振興の充実を図ることを請願し、毛筆による書写教育の復活に他団体とともに貢献いたしました。